伊坂幸太郎 砂漠

砂漠

砂漠

おもしろかった。
なんてことは、まるでない。に、何度かだまされましたよ。
鳥井最高。かっこよすぎ。
西嶋のくだらない物言いや、堂々として信念を貫くとこもよかった。
それから、おなじみのあれ。
小説すばる○月号の○○の○ー○とちょこっとリンクありましたね。
個人的に、登場人物が皆仙台の大学生という
私と同じ状況なので、共感できる点もいくつかありました。
大学生の今、この本を読めてラッキーでした。


私は大学を卒業したら就職するつもりです。砂漠に踏み出します。
将来への希望もなくはないけれど、どこか社会に対する漠然とした嫌悪のようなものは
感じてます。
それから、今、学生のうちに若いうちになにかできるんじゃないかっていう
焦りのようなものも常にあります。
でも、今自分が自信を持って「コレだ!」と言えるようなものが
自分の中にはないんですよ。
今何をしていいのかわからなくて、それでもたいした影響もなく日々は過ぎていって、
そんなことしているうちにあっという間に2年生、3年生、4年生、卒業になって。
だからといってひねくれて何もしないでいると自分自身も
自分が嫌っているどうしようもない大人になっちゃうのもわかってて。


一応書いておくと、私の周りには尊敬できる大人はもちろんいます。
一生かかっても彼らのようにはなれないだろうなあ、ってくらいすごい人も。
あと、私は今毎日がつまらないなんてことはないです。
友達もいて楽しい学生生活を送ってます。将来に向けて、
自分なりに考えて挑戦していることはあるし、しようとしていることもあります。
やっぱり私は今の生活に甘んじて楽したいって思っているだけなんでしょう。


砂漠に雪は降るのかなあ。