星の王子さま
- 作者: サン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,内藤濯
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/03/10
- メディア: ハードカバー
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- 作者: アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ,倉橋由美子
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2005/06/27
- メディア: 単行本
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訳書だから、読み比べてみたいな、と思って2冊にした。
フランス語は無知なんだもん。
当たり前のことですが、同じ話でも訳者によってずいぶん変わりますね。
内藤さんの方が、こう、優しく語り掛けるような文体で、
倉橋さんのほうが、ご本人もあとがきで述べているように、大人を対象とした少し堅い文体でした。
この星の王子さま、私は大人*1になったいま初めて読んだけれど、充分楽しめました。
狐の「きまり」のくだりには、そうだよなあ、とうなずきっぱなしでしたし。
お2人の訳の違いを、ここに少し抜粋しておきます。
だから、みなさんは、おとなたちに、計算なさい、とおすすめなさい。おとなたちは、とても数字がすきなんだから、そういったら、よろこぶでしょう。でも、皆さんは、そんなよけいなことで、ひまつぶししてはいけませんよ。どっちみち、なんにもならないことなんですからね。そうでしょう?
それなら彼らに自分で見積もりをさせてみるべきだ。彼らは数字が大好きだし、喜んで計算するだろう。しかしこんな余計なことに時間を費やしてはいけない。必要のないことだ。私の言うことに間違いはない。
上のが内藤さん、下のが倉橋さんの訳です。
ちなみに、私が使ってた数学の教科書に、内藤さんの訳の方でこの文章が載ってました。数学の教科書にですよ(笑)
*1:成人ではないけれど大人ということにしておこう