名もなき毒
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
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新聞連載のときに読んでたからか、長かったけれどさくっと読めました。
「毒」ってなんだか空恐ろしいよなあ。
そういえばいつの年だったか、年末にその年の漢字を決めるやつで「毒」って漢字が選ばれたことがあったような。そんな年もういやだ。
ただでさえ不気味な「毒」が、「名もなき毒」、正体がわからない毒だったらほんと空恐ろしさUPしちゃいますよね。
前に、言語と文化を扱う授業で、先生がこういってた。
「どの国・地域の文化でも、大事なのはその概念があるかどうかではなく、その概念を表す言葉があるかどうかだ」
言葉があるかどうかで、身の回りの世界を認識できるかどうかが違うんだ。
それから、これはどこで見つけた文章か忘れちゃったけど、
(確かどこかのブログだったかな?もし引用することで不都合があるのならご一報頂ければ削除します)
「結局、自分にとっての読書って、知を得るためではなく、自分がモヤモヤと抱えていることを言語化してくれる人を探す癒しの作業なのだ、ということを改めて感じる」
自分の中にあることに、「言語」を与えてくれるから、本を読むのはやめられないんだって思う。
ていうか本を読んでも賢くなった気がしないのはこのためかくそう!