空飛ぶタイヤ
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2006/09/15
- メディア: 単行本
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けっこうぶ厚くて、びっちり書いてあったから読むの大変かなーって思ったら、
続きがもう気になって気になって夜寝ないでよんだこともあった!
空を飛ばないはずのタイヤが空を飛んだとき、
ひとつの尊い命が失われた。
リコール隠しが世にでないようにあの手この手でごまかす大企業と、濡れ衣を着せられた中小企業の社長が真相を探し求める話。
もうね、読んでる途中、怒りがこみあげてきて頭に血が上りそうになった。ていうか上ってた。
世の中の大人たちが保身とか打算とかそんなもんのためにためだけに動いて、
犠牲になった人々のことをちっとも考えない姿勢に無性に腹が立った。
世の中の理不尽さ、間違っていることがまかり通ってるこの現実、
悔しくて悔しくて、でもどうにもできない自分が浮かび上がってきて。
これは小説でフィクションなんだけど、きっと世の中こんなふうに腐ってることがそれこそ腐るほどあるんだ。
一部の人の考えられないような行動が、何の罪もないひとをここまで苦しめるって言う事実に怒りがこみ上げて仕方なかった。
私は最近就職活動を始めたばかりですが、こんな社会を見たら本気で社会にでるのが嫌になりました(笑)。
やっぱり学生時代はオアシスだよね伊坂さん!!!
こんな私でも「学生時代はよかったなー☆」って振り返ってばかりの後ろ向きな人生送らないようになれるかな!!
どんな荒波にもまれても立ち向かうだけの根性身につくかな!!!??
怖いなー。ほんとに怖い。
どんなにバカにされても、周りに誤解されても、逆風ばかりが吹いても、
歯を食いしばって戦った赤松社長。
私なら、ここまで頑張れたかな。
泣き寝入りしてそうだな。