Re−born はじまりの一歩

Re-born はじまりの一歩

Re-born はじまりの一歩

読了。


伊坂さんの短編は一番最後に載っていたというのに、
真っ先にそこから読んでしまった私はやっぱり伊坂ファンだ。


伊坂さん以外ははじめて読む作家さんばかりでした。
気に入ったのもあればそうでもないのもありました。


いいなって思ったのは、福田栄一さんの「あの日の二十メートル」。
こういうRe−Bornしたいなって思った。多分しないけど。


伊坂さんの「残り全部バケーション」。
ファンの贔屓目からみて、伊坂さんはやっぱ別格だな。
小説内の伏線がどうこうよりも、こんなひょうひょうとした、どうでもいいような出来事がいちいち心地よくて、
何度も読み返したくなってしまう。
っていってもこれ図書館から借りた本だから返さなきゃいけないんだけど(笑)


「残り全部バケーション」。
ありがたいことに就職先も決まって、
バイトや卒論や実習やらにむけて気ままに過ごしている現在。
わたしがバケーションに突入するのは、残り全部バケーションになるのは、
まだまだ先のことだ。


以下引用。



「自分探し?探さないですよ。俺、ここにいますから」



「そんなこと考えないほうがいいですよ」俺は自分でも意識する前に言っていた。「過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラーを見てたら、危ないじゃないですか。事故りますよ。進行方向をしっかり見て、運転しないと。来た道なんて、時々確認するくらいがちょうどいいですよ」
ああ、とも、はあ、ともつかない声を早坂さんが発した。