狂血 R/EVOLUTION 7th mission


私は本屋に行くのが好きです。


それはもちろん本を読むのが好きだから。


本屋に行けば、まだ私と出合っていない本たちがたくさんあるから。


でも本屋に行くと楽しいって思うだけじゃなく、少し焦燥感や情けなさも感じてしまう。


きっとそれは、
例えば煮込み料理の作り方、
トラブルにあった時の対処法、
今はやりのファッション、
英語や中国語や他の外国語、
聞いたこともない国での出来事、
それが自分の生活に及ぼす影響、
世界の文豪たちの最高傑作、
政治とか宗教とか、
たくさんの情報が詰まった本を目の当たりにして、
いかに自分が何も知らないのかを突きつけられるから。


本一冊、紙一枚の存在感が強烈に感じることもあって。
フロアににょきにょき伸びている本棚のあいだにいると、
お前こんなことも知らなくて大丈夫なのかよ、
そんなんでやっていけるのかよ、
って言われているようで、圧倒されてしまう。


世の中全てを知ることなんて不可能だし、傲慢なことだし、そもそもそんなことをする必要もないというのに。
身の丈に合った人生を過ごすだけでいいのに。


革命シリーズの小説を読むたびに感じる気持ちは、これと似てるのかもしれないってふと思った。

狂血 (R/EVOLUTION (7th Mission))

狂血 (R/EVOLUTION (7th Mission))

という訳で「狂血」。
昨日と今日とで一気に読んでしまったお!!
ホントは電車の中でのヒマな時間を有効活用して読むつもりだったんだが、続きが気になって結局お昼食べる前後に読んでしまった!
天気は快晴、洗濯物がよく乾く、日曜日の昼下がりに読むにしては少々穏やかでない内容の本だけど(・・;)
まぁいいさ。


前作の「純棘」もそうだったけど、後半戦になって面白さがどんどんでてきて続きが読みたくなってしまう。
今回はナディアパレードの後の日本国内での不法滞在外国人排除に関する法案をめぐる混乱がメインで、もちろん無関係ではないけどサーシャの革命はあまり劇的に進んだりはしなかった。


[7/11追記]
亮司が言ってた、どうしてこいつらこんなに強いんだろうってセリフ、同感。
以前愛罪の感想で私はハングリー精神って言葉を使ったけど、
確かにそれもあるけど、
そうじゃない、したたかさというか、察知する力というか。
革命を起こすだけの、革命に立ち向かうだけの、
強さを日本は(日本人は)持っていないんだろうなって思う。