訃報

2000年、仙台での集団暴行事件で、当時二十歳の娘の里美さんを失った後、犯罪被害者の権利向上を訴えてきた曳地正美さんが先月31日にガンのためお亡くなりになりました。


この集団暴行事件は、その残虐性よりも、ご遺族の曳地さんが事件の主犯格の男女に刑務所で直接面会した、という初のケースのことで知られているのかもしれません。
このニュースについて私は主に新聞で情報を得ていたのですが、今まででかなりショックを受けた事件の1つです。
集団リンチというあまりに非情な暴行を受けた末に亡くなられた里美さんの無念、愛する娘をこのような事件で失ったご家族の悲しみと憤り、計り知れないものがあります。
この事件の新聞記事を読んでいるとき、それ以上読み進めるのに耐え切れず泣きそうになってしまいました。
どうしてこんなひどいことをされなければいけなかったのか、犯人たちはどうしてこんなことができたのか…
頭の中でどうしようもない不条理と、いくつものクエスチョンマークと、恐ろしさが渦巻きました。
その後も関連する記事を度々見つけたものの、怖くて、その記事を読めなかったこともありました。
よく、デスノートのファンサイトなどで犯罪者の人権や死刑の是非についての論議がされているのを見かけますが、やはり今の日本では被害者より加害者の人権のほうが守られているのは否めないと思います。
曳地さんは、遺族と受刑者の対面を成し遂げましたが、これは異例であり、対面までに様々な苦労をされたことでしょう。遺族の思いを綴った本の執筆活動をされている中、志半ばにお亡くなりになられたとのことです。心からご冥福をお祈りいたします。


なんだか自分でも何書いてんだよって感じですが、とにかくもうショックで、うまくまとめられません。