三崎亜記 となり町戦争

となり町戦争

となり町戦争

その名の通り、となり町との戦争の話。
感想は後日。
追記[2/16]
ネタバレあり。
主人公は戦争にスパイ的に参加しているにも関わらず、それを実感することなく話が進んでいきます。
町内の毎月の広報に、その月の戦死者数が載っていても、ちょっとびっくりするくらいで日常と大して変わらぬ日々を送ります。
そして、終盤で自分のせいで死んでいった人の存在を知ったり、一緒に戦争の事業をしてきた女性との別れにつきあたったりしたとき、初めて自分が「戦争」のなかにいたんだ、と気づきます。
なんだかね、こっちも読んでて全然戦争っていう雰囲気が感じ取れなかったんですよ。
でも、最後の方で主人公と一緒に痛感できました。
当たり前のことなんだけど、ニュースでどんなに悲惨な事故を見て心を痛めたって、
ほとんどの場合それは自分とはかけ離れた出来事なんですよね。
なんだか、知らされていても、それを実感しないまま暮らしていると、そのうちいつもまにか
後戻りが出来ないところまできてしまいそうで怖いです。

なんだか、前になにかのテレビで火事の実験していたことを思い出した。




昨日借りた3冊のうち、もう2冊読み終えたなんて、順調じゃないですか、やった。
もぉー、ちょっとお母さん!(←トンガリキッズのメロディで)