気になる日本語

懲りずに書く。


特にスポーツの話題のときによく聞くこの言葉。


「おめでとうございました!」



これってどうなん?



いや、自分気にし過ぎだってわかってるんだけど、ね。
この言葉の何がひっかかってるかというと、「ございまし」と過去形になっているところ。
たとえば、どこかのチームが試合に勝ったときのインタビューでよく言われるけど、
試合に勝ったということは、その勝った瞬間だけでなくこれからもずっとめでたいことだから「おめでとうございます」でいいと思うんだよねえ。
確かにその「おめでとう」の瞬間(時間)は過去のことなんだけど、それに伴う「おめでとう」という名誉というか光栄なことはこの先も続くのさ。
で、「おめでとう」はその瞬間だけでなく光栄なことにも対して使われるから、「ました」と過去形にするのはおかしいはずなのよ。
いつも聞いてて首をひねらずにはいられないのです。


しかもこの「おめでとうございました」ここ数年から使われ始めた。はず。
え、もっと前からだっけ?この辺あいまい。


ちなみに「た」は過去形というイメージが強いですが、完了の役割ももっています。
これを説明するときによく用いられるのが、「ごはん食べた?」という疑問文の答え。
そう、答えは「(まだ)食べていない」と「食べなかった」の2通りあるんですね。
前者が完了、後者が過去です。
もしさっき挙げた「おめでとうございました」が「完了」ならまだ使えるだろうけど、「ございました」はどう転んでも完了にはならないでしょう。


本来ならここから「た」についてもっと書きたいけれど、いかんせん私も勉強不足なものであまり不用意に突っ込んだことは書かないようにします。