こころ
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1991/02/25
- メディア: 文庫
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読了。
中学生か高校生のときに、国語の授業で一部(先生と遺書の部分)は読んだことがあるが、全部通して読んだのは初めて。
そのときどんな感想持ったかは忘れたな。おおかた長くてわかりにくいとかそんなんだった気がする。
やっぱ通して読むべきだね。
きっかけをつくってくれた集A社と小畑神に感謝。
後半からひきこまれていったなぁ。
前に『坊っちゃん』を読んだときは途中で投げ出してしまいそれきりなんだけど、この『こころ』はぐいぐい読めた。
「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」のセリフは何故か覚えてた。
読み終わって直後は、先生の悲しいまでのエゴと人生に覆いつくされていたけど、
しばらくすると、仕事をしなくても暮らしていけるだけの充分なお金があった人がどうしてこう自殺するまでになったんだろうな、と少し憎らしくなった。
もちろんこれは物語の大筋から完全に外れているんだけど、人生の幸福は富の過多とイコールではないとわかっていつつも、
どんな立場の人でもそれぞれに心に苦しいこととか抱えているってわかっていつつも、
そう考えてしまった。
先生は何度か自尊心どうこうって言ってたけど、その辺の気持ちはわかる。
奥さんが不憫すぎるな。
「私」は奥さんに遺書のことを語る日が来るのかな、って考えたりした。
黙っていられるのかな。
友情と恋愛って昔からのテーマなんだね。
そういえば夏目漱石とかこころで検索してみたら、
ヤフーの知恵袋とかで「課題で夏目漱石のこころがでています、解説してください、至急お願いします!」的な
質問がたくさんあって笑ってしまった。
高校生のみなさん、気持ちはわかるけど、ネットで検索かけるヒマがあったら課題くらい自分でしろよ、って(笑)。
いや、自分も人のこと言えないかな。
大学のパンキョーのレポートとかでウィキペディアみたことあるし(苦笑)。
あと、宿題代行屋みたいなのもあるらしいですね。
夏休みの工作とか絵はお受験に関係ないから、お金払って第3者にしてもらう、的な。
すごーい。