chapter9


サツキが学校から帰宅したところからchapter9スタート。


論文の執筆(おそらく)に没頭していたお父さん、サツキと一緒に遊びに行ったまま帰ってこないメイを探しに行きます。
するとサツキが草むらのトンネルの入り口に落ちているメイの帽子を発見。
中に入っていくと、細いトンネルがそこだけ広くなっているところに行き当たります。
そしてそこにはすやすやと眠るメイの姿が。
サツキが"Wake up, Mai! Right now! You have no business sleepng in this plase.*1(メイ、こら起きろ! こんなとこで寝てちゃダメでしょ!)"とたたき起こすと、メイはぼんやりとしながらもトトロの姿を探します。だってさっきまでトトロのお腹の上で寝てたんだもんね。
トトロがいないことに気づき、メイは"How come he's gone?"と不思議がります。heがトトロを指してますね。ということはトトロはオスのようです。オストトロ。メストトロもいるのかな?(笑)
メイの言葉にサツキは"How come who's gone?"と聞き返します。heが誰のことか分からなかったんですねって当たり前か(^^;)
こういう風に聞き取れなかった部分に疑問詞(whoやwhereなど)をそのままあてはめてたずねる言い方もあります。
ちなみに、How come〜?で「なぜ[どうして]〜か」という意味です。ほぼwhyと同じですね。ただ、後ろの語順がHow come〜のときは疑問形になりません。例文を書くと
Why are you crying?
How come you are crying?とこういうふうに変わります。


話をトトロに戻します。
「トトロいたんだよ」と言うメイに、おどろいた様子で「トトロって、絵本にでてたトロルのこと?」とたずねるサツキ。あの、トロルってなんですか。(真剣)
初耳なんですが。
まっくろくろすけといい、「となりのトトロ」と原型になった絵本ってあるのでしょうかね。トロルってなんですか(2回目)。



続きはまた後日。
3/12追記



"This way!(こっち!)"とメイに連れられてサツキとお父さんもトトロがいたという場所に向かいますが、たどり着いた先は草壁家の敷地内。その後もメイはトトロを探すものの、やっぱり敷地内に戻ってきてしまいます。その様子を見たサツキとお父さんに声をあげて笑われたメイ、"Stop laughing! I really saw him! I'm not lying.(ほんとだもん! ほんとにトトロいたんだもん! うそじゃないもん)"とむくれる。むくれるというかすねるというか(日本語の表現力すらない私ですみません)。
この"I'm not lying."というセリフをね、英語版の声優さんとてもうまく言ってます。すねてる感じがひしひしと伝わってくるんですよ。


そんなメイを見て、お父さんはメイのそばに行き、「お父さんもサツキもメイがうそつきだなんて思っていないよ」と前置し、こう話しました。


"But I also believe that you met the king of the forest, Mai. And
meeting him is a sign of good luck. But there's
no guarantee you'll see him all the time."



「メイはきっとこの森の主に会ったんだ。
それはとても運のいいことなんだよ。
でも、いつも会えるとは限らない」


先に英文について説明しておくと、a sign of〜で「〜の前兆、きざし」、guaranteeで「保証」という意味です。And以下を直訳するなら
「彼(森の主、ここではトトロ)に会うことは幸運の前触れなんだよ。でも、いつでも会えるという保証はない」です。
細かいとこは違ってもまあ意味は日本語版とほぼ同じですね。


こういう風に、子供に優しく語りかけて、ずっとそこにある自然の偉大さを悟らせる言葉をかけてやれるお父さんはすごいなあと思います。前のお母さんの「早く退院しておばけに会いたいわ」もそうですね。
だって普通、子供がおばけでも妖精でもなんでも不思議なものを見た、と言ってきても「それは○○なんだよ」と現実的な説明をしたり、「そんなことあるわけないよ」と切り捨てるのがオチのような気がするんですよ。たとえそれが勘違いだったとしても、その子が信じていればそれがその子にとって真実なんですから。それを、茶目っ気たっぷりに、でもはぐらかすわけでもなく、子供にちゃんとわからせてあげることが出来るのはすごいと思います。


レビューを続けます。
あいさつをするために3人は塚森へ向かいます。campher treeをみた途端「あった!」とメイは駆け寄りますが、さっきまであった(トトロに通じる)穴がなくなっていました。
いつでも会えるわけではないですからね。
そのあとcampher treeを前にいろいろと(ここ省略で頼みます)話していましたが、急にお父さんが"Attention!"と大声出したから見ていた私ビビってしまいました(^^;)言い方が、「アテェーンションッ」てかんじだったんですよ(笑)。これ、日本語での「きをつけ!」に当たります。
"Thank you for all you've done for Mai. Please look after her and protect her forever."とお礼を述べます。
その後「家まで競走!」といって走って家に戻るのですが、英語版ではこのセリフ、
"Last one home's a rotten egg!"ってなってますがひどくないですか。rotten egg*2って。


サツキがお母さんに手紙を書き、トトロ’Sがオカリナを吹いているところでchapter9終了。


○chapter9で気になった表現
・おーい、待ってくれ  Hey, give me a chance.
・穴なくなっちゃった  The hole's not there anymore.
・さっきは大きな木のとこに行った  He was by the big tree a little while ago.
→a little while ago:少し前
・ほんとにここ? You're positive it is?
→positive:確信している、自信のある
・メイも行く! I'm coming!

*1:no business 〜ing(またはto do)で「〜する権利はない」という意味です。まあ、ここで「権利がない」って言い方はどうかと思いますが;このニュアンスがよくわからないです。

*2:辞書には「嫌なやつ」って載ってました