高校学習指導要領改訂案

見てすぐ、これはないだろ、と。
教育に携わってはいないものの、英語学習者の一人として書かざるを得ないと変な使命感を持ってしまったので。




「高校の英語の授業は、
英語で行うことを基本とする。」

「高校英語、英語で教えるべし」学習指導要領の改訂案asahi.comより)



こんな方針が出されたヨ。
まああくまで基本で、難しい文法事項の説明や生徒の理解度によっては日本語で説明してもよい、ってことらしい。
これって改定案だから確定ではないのかな。でも事実上の確定だったらどうしよう(どうもしないが)。



会話と文法は決して別物じゃない。
ネイティブと違い、外国語を第二言語として学ぼうとする以上、
文法事項を覚えるのは必須だから。
でも実際に学校の授業で文法を勉強しても会話できてないじゃないか、なんていう人は、
インプットした「文法」を外に出すアウトプットができてないんだよ。
こういう場面ではこの文型が使えるんだ、っていう「文法の使用法」が分かってないから
会話と文法は別、なんて言えちゃうんだと思う。
英検1級とか、TOEIC900オーバーとかいわゆる英語を身につけた人で、
文法を勉強しなかった人なんか絶対にいない。
みんな自分なりに勉強の仕方を探して、身につけて、実践したから英語ができるようになったはず。



今の中学や高校での英語指導法で英語が身につきにくいことは事実だと思う。
でも、それを打破する策は「英語で英語の授業をする」だけじゃない。
ちょっと短絡的ではないだろうか。
中学出たばかりの高校1年生に、英語での説明を理解できるほどの英語力が備わっているとは考えにくいし。


基本的なことは学校で教えて、
もっともっと身に付けたくなるように、勉強方を教えることも必要なんじゃないかな。



ていうか英語で授業できる高校英語教員がどれだけいるんだろうな………。
先生の質もピンキリだし。
先生方にとってはいい発破になるのかもしれないね。