詐欺と純朴

やりきれない…そしてどこか耳が痛いのがまたさらにやりきれない。


『嫁不足…狙われる東北の農家 純粋な男心を弄ばれた被害者の心の叫び』
モバイル版URL↓


http://news.mobile.yahoo.co.jp/news/view/20100516-00000517-san-soci.html?ySiD=N6zvS4lIgNyz0iM8jkTU&guid=ON



記事読み進めていって、一番グサッときたのが最後のこのくだり。


「この期に及んでも、あきれるほどの純朴さを見せる被害者に、関係者は言い放った。
『恥ずかしくて言い出せないならまだしも、詐欺にあったことさえ自覚していないのであれば、手の打ちようがない』」




あきれるほどの純朴さ。



五條瑛さんの革命シリーズ『誘魔』で、都会から田舎に引っ越した俊太が
田舎のこどもは素直だが警戒心がない、
都会の子はみな強かで計算高かったので刺激がなく退屈だ、
という意味合いのセリフを言ってたな、と思いだした。
というか、たまたまこの記事読む前に『誘魔』立ち読みしてこのくだり見てたんだけど(笑)




失礼だけど、多分、被害者はそのまま大人になっちゃったんだろうな(特に男女関係で)。
素直とか純朴とかはこどもだけに許されてるのに。
大人になってもそういう感性を持つのは大切だけど。


田舎という閉鎖的な空間。
私も基本田舎者なので、他人事とは思えなかった。
食という生命の根幹を支えている田舎の農家の人たちは、
どうすればこの先世間の流れにのまれずに佇んでいられるんだろう。